*米複合企業大手のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)と防衛機器メーカーのレイセオン(RTN)が「対等合併」に合意。ただし合併の合理性にはアナリストやアクティビストから疑問の声、白紙化もあり得るか。合併で年間売り上げ740億ドルのレイセオン・テクノロジーズが誕生するという。ユナイテッド・テクノロジーズの株主は新企業の株式の57%、レイセオンの株主は43%を受け取る。

*発表後、両社の株式は魅力的な水準にまで急落した。ユナイテッド・テクノロジーズは5%下落の125ドルで、2019年度の予想1株当たり利益(EPS)7.95ドルの16倍。レイセオンも5%下落の175ドルで、同11.6ドルの15倍。

*両社はこの合併によって、ユナイテッド・テクノロジーズの航空宇宙産業での先導的な地位とレイセオンの防衛電子工学とミサイルシステムにおける確固たる地位を併せ持った会社が誕生すると主張。しかしユナイテッド・テクノロジーズの分社化計画などにより複雑な点が。反対の声が相次いでいるが、合併の成否にかかわらず、両社の割安な株価が魅力的であることには変わりない。

 

2019年6月17日号『バロンズ拾い読み』より
2. The United Technologies Merger with Raytheon 複合企業と軍需企業の合併【M&A】
株主は合併を歓迎しないが、割安な株価は魅力