*有力製品「ヒュミラ」の特許切れ(2023年)という課題を抱えるバイオ医薬品大手のアッヴィ(ABBV)がしわ取りなどの美容治療に使われる「ボトックス」を製造するアラガン(AGN)の買収を発表。買収金額は630億ドルで、現金と株式で支払われる。

*大型買収によって問題解決を図ろうとする医薬品大手を振り返ると、直近5年間の100億ドル以上の医薬品やバイオテクノロジー企業の買収では、買収側の株価が平均11%下落している。

*アッヴィの株価収益率(PER)は予想利益の8倍とS&P500医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス産業グループの15倍よりも割安で、配当利回りも6.1%ある。アラガンは2015年に現組織となって以来概して株主を失望させており、また大型買収には統合コストが伴う。「ヒュミラ」のリスクを乗り越えるつもりのある投資家にとってはアッヴィ単独でこそ魅力があろう。

 

2019年7月1日号『バロンズ拾い読み』より
2. AbbVie Is Buying Allergan 買収で脱ヒュミラ依存を図るアッヴィ【アッヴィ】
アラガン買収はアッヴィの株価にとって誤った解決策