*大手通信機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)が2019年度第4四半期(5-7月期)の発表翌日、シスコの株価は9%下落。同社はルーターとスイッチおよびセキュリティー製品のトップメーカーであり、企業、政府、通信機器の最終市場に広範なエクスポージャーを持つことから、同社の業績はハイテク投資の先行指標とみられている。

*同社の第4四半期の売上高と利益はいずれも市場予想を上回ったが売上高見通しが市場予想を下回った。最も懸念を集めたのは、中国市場について。CEO:中国での売上高が「貿易交渉を背景に急激に落ち込んでいる。当社は入札に招かれておらず、もはや(中国企業の大型商談に)参加することさえ許されていない」

*同社の中国における売上高は第4四半期に25%以上減少した。同社の売上高全体に占める中国の割合は3%に満たない。だが、同社のコメントは反米感情の高まりを示唆している可能性がある。その場合、中国へのエクスポージャーがより大きい他のハイテク企業にとって、打撃はさらに大きなものとなり得る。

 

2019年8月19日号『バロンズ拾い読み』より
8. The Trade War Is Finally Hitting Tech’s Bottom Line 貿易戦争の影響 【ハイテク】
ハイテク企業の利益に打撃を与え始めた貿易戦争、マクロ環境悪化が半導体株の重しに