*運用機関向けコンサルティングは元来高い専門性が必要とされるビジネスだが、需要や競争圧力が高まる中、さらに専門性を増している。運用機関向けコンサルタントとは上場企業や非公開企業、基金、財団などに対してアドバイスを行うエキスパートのことで、業務は投資の選択から、受託業務、市場リサーチや資産運用会社の評価まで多岐にわたる。

モルガン・スタンレー(MS)傘下グレーストーン・コンサルティングは全米で54のチームを抱え、それぞれに複数のコンサルタント、調査アナリスト、運用報告や顧客サービスの専門家がいる。各チームがタフト=ハートレー法(労働関係法)に基づく年金基金や財団、基金、確定拠出型年金、確定給付型年金などの特定の顧客タイプに特化できるが、特定の顧客ニーズに応えるため、専門家が他のチームに応援要請されることも珍しくない。バンク・オブ・アメリカ(BAC)にも、運用機関向けコンサルティングに特に注力しているチームがある。

*コンサルティング手数料もファクターの一つではあるが、グレーストーンによると、コンサルティング企業は価格よりも提供する価値を競っている。「価格も重要だが、(運用機関は)価値の高さをコストの低さと引き換えにはしたくはない」

*本誌は第5回目となる運用機関向けコンサルタントランキングを実施した。アール・ドッド氏が率いるアトランタのUBSインスティテューショナル・コンサルティング・チームが前回に引き続きトップに君臨したが、その他のランキングは大きく変動。モルガン・スタンレーのグレーストーン・コンサルティングチーム、バンクオブアメリカ・メリルリンチのロサンゼルスチーム、ウェルズ・ファーゴのオプティマル・サービス・グループなどがランクアップ。ランクイン最多はグレーストーンで、18チーム。

 

2019年4月22日号『バロンズ拾い読み』より
5. Institutional Consulting 運用機関のコンサルティング【フィナンシャルアドバイザー②】
競争が激化する中、期待される専門家としての役割