*生命保険業を中核とする米金融持株会社プルデンシャル・ファイナンシャル(PRU)の今年の株価パフォーマンスは良好、S&P500指数の上昇率約20%に対し、27%上昇している。配当利回りは4%前後と、S&P500指数の平均配当利回り1.9%を大きく上回っている。

*プルデンシャルの取締役会は2月に、四半期配当を1株当たり90セントから11%増加させ1.00ドルにすると発表。2018年初頭にも75セントから90セントに20%増配。2008年の金融危機の際には年間の配当支払額を1株当たり1.15ドルから58セントに半減させたが、翌年には21%引き上げ年70セントまで戻し、近年は着実に増配を続けている。

*「われわれは利益の成長に沿った、一貫性があり安定した配当政策が重要と考えている」プルデンシャルの最高財務責任者(CIO)ケネス・タンジ氏。「配当は不可侵だ。金融危機の場合を除き、これに触りたくない」同社副会長ロバート・ファルゾン氏。潤沢なフリーキャッシュの約半分を配当に、残額は自社株買いか、適切な案件があれば、その買収資金に充てることを目標としている。

*ファクトセットによれば、プルデンシャルの1株当たり利益(EPS)は、今年度は12.67ドル(前年比8%増)、2020年は13.84ドル(同9%増)に増加すると見込まれる。

*インカム重視の投資家にとって、プルデンシャルの利回りは現在も十分魅力的。しかし株価が配当を上回る速度で上昇を続けると、配当利回りは低下し続けることになる。「配当を好む投資家もいれば、EPS成長を重視する投資家もいるが、プルデンシャルは、そのバランスを取って幅広い投資家にアピールすることを目指している」タンジ氏。

 

2019年7月15日号『バロンズ拾い読み』より
9. Prudential Is a Dividend Powerhouse 配当マシーン プルデンシャル 【インカム投資】
潤沢なキャッシュフローに支えられ増配を続ける