*増配を続けている銘柄(配当成長株)を選好する長期投資戦略はいつも成功するとは限らない。昨年第4四半期は投資家が安全な高配当株に資金を回した。
*本誌が7本のインカム型上場投資信託(ETF)を検証したところ、1本を除いて全てマイナスだったものの、S&P500指数のパフォーマンスを上回った。バンガード米国増配株式ETF(VIG)バンガード米国高配当株式ETF(VYM)などが含まれる。最高のパフォーマンスを示したのは7ファンド中で唯一、第4四半期のリターンがプラス(1.4%)だった公益事業セレクト・セクターSPDRファンド(XLU)
*シーラス・リサーチの持続可能な配当・増配大型株から成るポートフォリオは第4四半期に約16%下落、S&P500指数のパフォーマンスを3%ポイント下回ったが、1月には約10%上昇と、S&P500指数を1%ポイント上回る回復。
*配当成長株のアンダーパフォームは米国に限らず、昨年はイギリス、日本、中国でも不調。しかしシーラスは、持続可能な配当成長重視は長期的には良好な戦略だと考えている。同社のポートフォリオに含まれるのは金融大手JPモルガン・チェース(JPM)、鉄道大手CSX(CSX)宅配・航空貨物大手フェデックス(FDX)
*第4四半期のパフォーマンスが比較的良かったのは運用資産100億ドルのフェデレーテッド・ストラテジック・バリュー・ディビデンド(SVAAX)、リターンはマイナス6.2%。2019年に入ってからは、既にプラス8%のリターンを達成。公益、生活必需品、エネルギー、製薬などのセクターを重視し、1月31日現在、保有上位5銘柄は通信大手AT&T(T)、たばこ大手フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)、通信機器メーカーのクラウン・キャッスル・インターナショナル(CCI)、電力・ガス会社のドミニオン・エナジー(D)、およびバイオ製薬会社のアッヴィ(ABBV)。「株価は配当についてくるものだ」と、配当成長を重視する考えは揺るがず。

 

2019年2月25日号『バロンズ拾い読み』より
8. Dividend-Growth Stocks Are Great, but Not All the Time 配当成長株 【インカム投資】
配当成長株投資戦略のパフォーマンスを検証