■ 二大金採掘会社の誕生
バリック・ゴールド(GOLD)がランドゴールド・リソーシズを230億ドルで買収。ニューモント・マイニング(NEM)ゴールドコープ(GG)の買収(総額100億ドル)を発表。株価がここ7年最低パフォーマンスの同セクターにとって希望の光。

*合併による規模と財務の健全性が期待されるが、合併発表後ニューモントの株価は9%下落し、一時は約31ドルと52週最安値である29ドルに近い水準まで落ち込んだ。ゴールドコープの資産の質が懸念材料。

■ 利上げ中止観測も追い風
*バリックの株価は今年に入って12%下落し、18日の終値は11.79ドル。今年の予想株価収益率(PER)は26倍、配当利回りは1.3%。業界首位に長年君臨し、セクターで唯一S&P500指数に採用されているニューモントの今年の予想PERも26倍。配当利回りは1.8%で、業界大手で最も高い。いずれも現在の予想利益に基づくPERは決して低くないが、鉱山株投資家が「オプションバリュー」と呼ぶ、金価格の上昇による増益の余地を備えている。

*金は最近、「金融市場の下落に対するヘッジ資産」としての期待に応え、昨年8月に1オンス1200ドルを下回っていた価格を1280ドル前後まで上げた。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ中止観測も、金市場にとって好材料だ。

バンエック・ベクターズ・ゴールド・マイナーズ上場投資信託(ETF、ティッカーはGDX)は2011年の最高値から65%以上値を下げた。金自体は2011年に記録した1オンス1900ドルのピークからの下落率を30%にとどめている。

*金価格が上昇するとともに各社が合理化を進めれば、金鉱山セクターはようやく輝けるかもしれない。

 

2019年1月21日号『バロンズ拾い読み』より
2. Why Gold Mining Stocks Are an Unalloyed Bargain 金鉱株が買い得な理由【金鉱株】
合理化と金価格上昇の環境が整い、低迷の続く業界に好転の兆し