*銀行株はこのところ人気がない。8月20日時点でS&P500指数採用金融銘柄は年初来11.5%上昇(S&P500指数は16.3%上昇)。モルガン・スタンレー(MS)で銀行・その他金融機関の調査部門を率いるベッツィー・グラセック氏に話を聞いた。

Q:7月初めに銀行セクターを「アトラクティブ(魅力的)」から「インライン(市場並み)」に引き下げた当時と今の状況。
A:主な理由は、以前はポジティブな要因が存在したが、今やなくなったから。2020年のEPS成長率が低下、向こう18カ月間の利下げを示唆するフォワード・カーブの形状などネガティブな要因が増えたため、先回りで投資判断を引き下げた。

Q:バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)ステート・ストリート(STT)など大型の信託銀行をアンダーウエートとしているが。
A:心配な点は長期金利の低下。また、信託銀行はリテール部門の削減すべき支店もなければ、チャットボットなどでコールセンターの効率化を図るといった選択肢もなく節約できる費用項目が多くない。

Q:銀行に対する投資家のセンチメントがこれほどネガティブな理由は?
A:銘柄にもよる。銀行銘柄のアルファ(超過リターン)のけん引要素は、自己資本利益率(ROE)の上振れサプライズと営業レバレッジの上振れサプライズの二つだが、金利低下で営業レバレッジの上振れサプライズを起こす能力が落ちる。また、健全な信用の時代が10年間も続いたため、今後の悪化が懸念されている。

*オーバーウエート3銘柄はテクノロジーにかなりの投資を続けてきたJPモルガン・チェース(JPM)など。

 

2019年8月26日号『バロンズ拾い読み』より
7. Bank Stocks Are Slowing. 銀行銘柄は人気低下 【インタビュー】
JPモルガン・チェース、アメリカン・エキスプレス、ディスカバーを選好する理由

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