■ 航空機需要は堅調な上、防衛予算は増加基調
*ロン・エプスタイン氏は2001年からメリルリンチで航空宇宙業界を担当。
上昇余地が大:ボーイング(BA)、ロッキード・マーチン(LMT)、ゼネラル・ダイナミクス(GD)。

*ボーイング(BA)
民間用と防衛用の両方の航空機を製造。世界的な航空交通量の長期的な伸びは年平均4.8~5%程度で最近は6.5%のペース。同社の737狭胴型機の受注残は約7年分もある。最新の787ドリームライナーは世界中で成功。高価な飛行機だがコストを削減し、製造効率も高まってきた。
*株価上昇余地? :12カ月後の目標株価は450ドル(金曜終値は369.34ドル)。1年後予想株価収益率(PER)は19倍、フリーキャッシュフロー利回りは7%。

*ゼネラル・ダイナミクス(GD)はビジネスジェット機と防衛の両方に強み
*大規模な造船所を幾つか保有、潜水艦に市場は強気。陸上用では装甲車をサウジアラビア等海外の大口顧客に販売。陸上装備事業は国内と海外とが半々。
*他の防衛関連銘柄よりも割安?1年後予想PERは14倍、フリーキャッシュフロー利回りは7.5%。目標株価は230ドル(金曜終値は184.50ドル)。

*ロッキード・マーチン(LMT)は世界最大の軍事用航空機製造会社
防衛関連企業で世界最大。世界最大の防衛プロジェクトであるF-35の主力企業。今年は90機、来年は130機、再来年はおよそ150機を納品する予定。ピークは160機超?ベルギーがユーロファイターではなくF-35を選んだのは興味深い、まさにF-35への信任投票。百数十機規模になれば、会社全体の利益への大きなけん引力。その他にも多くの事業:沿海域戦闘艦を開発し、それが新たな事業分野に。最近ヘリコプター製造のシコルスキー・エアクラフトを買収。ロッキードは固定翼航空機から回転翼航空機までをカバーする世界最大の軍事用航空機製造会社。

*ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)
航空母艦等を製造する同社は海軍の支出の恩恵を受ける。ゼネラル・ダイナミクスと共にバージニア級潜水艦を製造、DDG-51と呼ばれるミサイル駆逐艦も製造。
中型株で値動きが不安定。1年後予想PERは13倍、フリーキャッシュフロー利回りは6.5%で魅力的。目標株価は335ドル(金曜終値は223.65ドル)。

*CAE(CAE)
シミュレーション技術と統合されたトレーニングサービスを提供するカナダ企業。パイロット不足でパイロットの訓練が必要。防衛でも費用削減のため訓練用シミュレーションがますます重視に。同社は30カナダドルの価値(直近24.28カナダドル)がある。

2018年11月12日号『バロンズ拾い読み』より
3. The Next Boom in Defense Stocks 防衛関連銘柄の次のブーム 【インタビュー】
メルルリンチの航空宇宙セクターのシニアアナリスト、ロン・エプスタイン氏に聞く