■ 歴史的な下落を見せた株価収益率
*割安株を探す投資家にとってさらに魅力的に見える
昨年の株価下落は9月下旬に始まり、人気ハイテク銘柄の下落にはあちこちで驚きの声が上がったが、実際には割安銘柄の下落率は割高なものよりも大きかったのだ。9月末時点でPERが15倍未満だった銘柄のその後の下落率の中央値は11%だったが、PERが25倍を超える銘柄では7%だった。このようにグロース株がバリュー株をアウトパフォームする傾向は、ここ10年間続いている。

■ 魅力的な割安銘柄
*通信機器大手シスコシステムズ(CSCO)はPERが14.5倍ながら、成長を加速させているようだ。スーパーマーケット大手ターゲット(TGT)のPERは12.7倍だが、小売業他社の大半よりも好調で、競合のウォルマートと比較してここまで安く取引されているのは珍しい。バンクオブアメリカ・メリルリンチは、金融銘柄にはバリューがあるが半導体銘柄はバリュートラップだと言う。PERが10.5倍のJPモルガン・チェース(JPM)には朗報だが、5.5倍のマイクロン・テクノロジー(MU)には要注意。デルタ航空(DAL)は寡占化の進んだ米国の航空業界で最も良いパフォーマンスを上げている1社で、PER7.3倍は割安と考えられる。ゼネラルモーターズ(GM)は電気自動車ではテスラ(TSLA)と、自動運転技術ではグーグルの親会社アルファベット(GOOGL)のウェイモ部門と張り合っているが、GMのPERはわずか6.5倍で、スポーツ用多目的車(SUV)や軽トラックといった従来型の自動車の販売によってキャッシュを稼いでいる。

■ CVSヘルスの決算に注目
ドラッグストア大手のCVSヘルス(CVS)は状況が複雑だ。同社は1100カ所の店内でウォークイン型のクリニックであるミニット・クリニックを運営しており、今月にそこで提供する医療サービスを拡大した新しい店舗デザインの試行を開始すると発表した。新型店舗では店内の血液検査なども予定している。

2019年1月21日号『バロンズ拾い読み』より
7. Up And Down Wall Street イベント目白押しの3月に向けて【コラム】
米中貿易交渉、債務上限の期限、ブレグジットと懸念材料が山積