■ FRBのハト派姿勢
*先週、水曜日まで開かれていた連邦公開市場委員会(FOMC)でパウエル議長と他のメンバーは、利上げを休止し、バランスシートの縮小スピードについても再考すると示唆。FRBが最大限のハト派スタンスを取ると予想していた市場関係者はほとんどおらず、市場も大きく反応。NYダウは先週1.3%高の2万5063ドル89セントで引けた。同指数の1月の上昇率は7.2%で、1月としては1989年以来の上昇率。
*FRBが声明文で利上げについて「忍耐強く」とした点については、市場や政治からの圧力に屈したとの見方も出ていた。雇用統計で非農業部門就業者数が30万4000人の増加と発表された現時点では一層その見方が強まっている。

■ 景気後退に対する先手
*前年と比較すると、今年1月の失業率は2018年1月の失業率よりも0.1%ポイント低い。しかし2018年12月は前年よりも0.2%ポイント低く、2018年11月は同じく0.5%ポイント低かった。失業率上昇の状態との差は縮まりつつある。これは過去2年間のFRBによる利上げが成長率を抑えてきた結果であり、一層の利上げは景気後退を招きかねないとの見方も。
*1月は株価指数が急騰しただけではなく、上昇相場の中身も健全。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の累積である累積騰落株線が先週に過去最高を付けた。累積騰落株線が最高値を付けたのに合わせてS&P500指数が過去最高値を付ける可能性が高まっているとの指摘も。

 

2019年2月4日号『バロンズ拾い読み』より
9. The Trader FOMCを受けてNYダウは327ドル高 【米国株式市場】
市場が好感した予想外のハト派姿勢は景気後退に対する早期の備えか