*先週、IPO市場はにわかに活気づいた。クラウドベースのセキュリティーサービスを手掛けるクラウドストライク・ホールディングス(CRWD)は5月末の時点で公開価格の予想レンジを19~23ドルに設定していたが、その1週間後に予想レンジを28~30ドルに引き上げ、実際の公開価格はさらに高い34ドルに設定。それでも6月13日午後の株価は公開価格の2倍となる68ドルに。株価は14日にやや下落したとはいえ、時価総額は2019年度予想売上高の約50倍に相当する130億ドル。このバリュエーションはセキュリティーソフトウエア会社の中で最も高い部類。

ファイバー・インターナショナル(FVRR)はスピーチ原稿の執筆やロゴ・デザインなどのサービスを売買するオンライン・マーケットプレイスを運営するイスラエルの企業。業務を請け負うサービス提供者と、サービスを必要とする人とを結びつけるマッチングビジネスの一つ。同社は当初、公開価格を18~20ドルと予想していたが、21ドルで公開したところ、取引初日は公開価格を90%上回る39.90ドルで引けた。14日は売られたが時価総額は一時的に12億ドルに。

*オンライン・ペットフードショップのチューイ(CHWY)の公開価格は当初の予想レンジが17~19ドルだったのに対し、22ドルに設定。同社は米国最大のペットフード・チェーンのペットスマートの子会社で、IPO後の現在もペットスマートが株式の過半数を保有している。2018年度の売上高は前年比68%増の35億ドルとなったものの、損益は2億6790万ドルの赤字。

*問題は、こうしたIPO銘柄が勢いを維持し、ユニコーンのIPOを促すことができるかどうか。民泊サービスのエアービーアンドビー、シェアオフィス運営のウィワーク、ロケット打ち上げサービスのスペースXなど。これらの企業の上場に備え、資金をためておくべきかも。

 

2019年6月17日号『バロンズ拾い読み』より
8. The New Wave of Tech IPOs Brings Memories of 1999 IPOブーム再来?【ハイテク】
にわかに活気づくIPO市場、火付け役は超大型株疲れ