台湾積体電路製造(TSMC、ティッカーはTSM)は、外部顧客向けの半導体製造に特化したビジネスモデルであるファウンドリーの先駆者。顧客リストには、アップル(AAPL)、半導体大手のクアルコム(QCOM)ファーウェイ(華為技術)、画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディア(NVDA)、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など、世界の代表的なIT企業が含まれる。

*JPモルガンの推定によれば、世界のファウンドリー業界におけるTSMCのシェアは売り上げで約50%、利益で80~90%に達する。半導体業界全体が7nm(およびそれ以下)製造プロセスへの移行を急速に進めているが、ほとんどのメーカーはまだ実現できていない。大半の半導体を自社で製造するインテル(INTC)が7nm製品を出すことは2021年まではなさそうだ。半導体業界アナリスト「今や半導体業界のリーダーはTSMCだ。インテルから主導権を奪ってしまった」

*貿易紛争はTSMCにとって追い風となる可能性がある。アナリストはファーウェイが、米国企業による同社への販売禁止に対応するために半導体の自社開発を始めると考えており、その製造を担うのはTSMCになると予想している。TSMCの評価は上がり、株価は過去1カ月で10%上昇した。この間、半導体セクター指数に連動する上場投資信託(ETF)であるiシェアーズPHLXセミコンダクターETF(SOXX)の上昇率は3%だった。

*TSMCの株価収益率(PER)は2020年予想利益ベースで19倍となっており、5年平均の上限水準にあるが、同社の競争力と技術的なリーダーシップを考えれば適切な水準といえる。

 

2019年10月7日号『バロンズ拾い読み』より
2. This Tech Company Powers the Industry’s Stars IT業界を支える一社 【TSMC】
半導体業界でリードを広げる台湾積体電路製造(TSMC)