■バロンズ・ダイジェスト2020年2月16日号 

エグゼトラストが翻訳を行っているバロンズ・ダイジェストWEEKLYマガジンの読みどころをご紹介します。米国の投資情報週刊誌Barron’sから、日本の投資家の皆様にも有益な記事をピックアップして、日本語でお読みいただけます。一部無料でご覧いただける記事もありますので、是非一度アクセスください。

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1. バフェット氏抜きのバークシャー・ハサウェイとは

8月に90歳を迎えるバフェットが今週号の目玉。2月22日には恒例の株主の手紙が発行され、5月2日は株主総会だ。ここには全米どころか世界中からこの“生ける伝説”の御利益に与りたいと“信者”が集まる。

彼の戦績が驚異的なのは万人の知るところだ。「過去55年間で彼が経営するバークシャー・ハサウェイに投資した1000ドルは2万倍の2000万ドル。一方でS&P500指数なら175倍の17万5000ドル」と100倍以上の差がでる。1965年から2018年までの54年間の年率リターンはバフェットが20.5%でS&P500は9.7%。これだけ長期にそして大幅にS&P500指数を“ビート(=上回る)”する異常さは運用してみるとその偉大さが分かる。単に“銘柄選択が上手”だけではありえない。マーケットに生きる人間に求められる“卓越した天分や運”を超えて人間性にまでその理由を求めるのもうなずける。

さて、記事は言わずとしれた後継者問題と割安ゆえの買い推奨でバフェット引退後の分割期待もカタリスト(誘因)だ。彼の名声に異論をはさむ人はいないだろうがバークシャーを保有している日本人投資家は多くないはずだ。ではここからこの銘柄が買えるか?考えられるリスクは①今後のコングロマリット・ディスカウントがいつどのように解消されるのか?②市場全体の成り行きや保有銘柄の不確定要因、③後継者の手腕の不確実性、等だろう。

この生ける伝説から学ぶものが多い。しかしあのパフォーマンスはバフェットが生きた時代の産物でもある。彼のような天才は今後も出現するに違いない。しかしそれが誰かを見抜く天賦の才は凡人には無いと自覚する謙虚さがまた相場を生き抜くには必要なスキルでもある。 

4. ファンドファミリー・ランキング上位

2019年のファンド運用会社のパフォーマンス調査。S&P500指数が30%以上上昇するなど、インデックス投資のパフォーマンスが素晴らしかっただけに、アクティブファンドがインデックスに勝つのは容易ではなかった。上位にランキングされるファンドファミリーの中で資産規模の大きいファンドのリターンは最高でも40%強。これをどう評価するか。そうした好ファンドを選別する目利き力があるならアクティブファンドもあり得るだろうが、素直にインデックスにかけるのも一つの方法だ。アクティブファンドのランキングを見せられると、逆にインデックスの強さが引き立つ結果になったのではないだろうか。

9. 指数から除外後にリターンが改善する配当貴族銘柄

配当貴族指数は、S&P500指数銘柄のうち25年間連続増配している優良大型株から算出されているが、この指数から外されても、必ずしも(嫌気されて)パフォーマンスが悪化するわけではない、という話だ。日本の場合、増配がストップしたり減配したりすると投資家は過剰な負の反応を示しそうだが、米国の投資家は企業の配当政策をもう少し冷静に理解しているということだろうか。この辺りも日本の投資家は見習うべきだと思う。