大人のアメリカ株

新型コロナウイルスの影響が世界の経済活動、そして市場に大きな影響を及ぼしていることは説明するまでもない。日本の株式市場に目を向けると、いわゆる「ウィルス関連銘柄」の値動きは異様に映る。例えば、感染予防のガーゼをはじめとした医療用衛生材料最大手の川本産業(3604)を見てほしい。年明け1月6日に450円で取引が始まっているが、途中ストップ高を繰り返し2月3日には4000円まで急騰した。しかしピークを付けた後、急落に転じ、本日は2395円のストップ安売り気配で引けた。非常に荒い値動きであり利益獲得機会は大きかったとも考えられるが、うまく切り抜けられた「個人」投資家はそれほど多くなかったかもしれない。同社は時価総額が200億円弱であり浮動株も少ないことから、大口の策略に翻弄されたというところだろう。多くのコロナウイルス関連銘柄がそうなのだが、現時点では売上高や利益の増加が顕在化しておらず、思惑(と大口による操作)で大きな値動きとなっている。

翻ってアメリカ株を見てみると、日本株のように思惑で動くこともなくはないが、やはり基本は「企業業績」だ。当然、業績には「将来の予想」も含んでいる。コロナウイルスの感染が拡大する中で、米国内の多くのバイオ医薬品メーカーがワクチンの研究に着手している。

医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)も1月29日にワクチン開発を開始したと発表した。日本であれば、このような報道があれば直後に株価は急騰を見せただろう。

そしてダメだと思えば引き潮が引くように一気に撤収し、株価は急落するはずだ。

ところが、JNJは現在のところ株価に大きな動きはまだ見られない。もちろん、JNJは時価総額45兆円の超大型株で動きは重く、材料が出ても動意付いたくらいだったかもしれないが。それでも、一般的にアメリカ株は「思惑だけ」に左右されることなく、実体を伴った動きを見せる。その点が、アメリカ株の大人なところだと思う。

コロナで売られたところを買え!という記事があった。興味があれば眺めてほしい。

https://www.marketwatch.com/story/5-reasons-coronavirus-fears-are-overblown-and-14-stocks-to-buy-now-2020-01-28