ボーイング(BA)の株価は18日金曜日に7%急落して344ドルとなった。ボーイングが737MAXについて米連邦航空局(FAA)に報告したのは17日木曜日だが、同社は数カ月前からその事実を把握していたと言われている。虚偽報告が明らかとなったことで、安全上の懸念から737MAXが3月以降運航停止となっているボーイングに追い打ちをかけることとなった。同社の株価は年初来ではプラスだが、運航停止以降9%下落している。

*ボーイングは、今後を見通す上で重要な手がかりとなるであろう三つの試練に今後数週間のうちに直面することになる。まず10月23日の第3四半期決算発表(1株当たり利益(EPS)は2.21ドル(前年同期比37%減)の見込み)、次いで10月30日にはデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)が米下院運輸経済基盤委員会の公聴会で証言する予定。その後、米上院商業科学運輸委員会の公聴会でも証言するとみられる。そして今秋遅くに、欧米の航空規制当局に737MAXの制御システムの改善案を提出する予定となっている。

*運航再開の遅れや操業の縮小が発表されると悪影響があるように思われるが、再開の遅れがほんの2~3カ月であれば、株価にとっては良い影響となって表れるかもしれない。長期的には、ボーイングの今後の株価推移は、改良された737MAXを利用者が受け入れるかどうか次第。アナリストが最近実施した1000名の航空機利用者を対象とした調査によると、737MAXが6カ月ほど安全に運航した後であれば安心して利用できる、との声が多かった。そのような状況になれば、株価も上昇することだろう。

 

2019年10月21日号『バロンズ拾い読み』より
2. Boeing’s Recovery Just Got a Lot More Complicated 難しい復活 【ボーイング】
虚偽報告発覚で厳しさを増す運航再開への道のり