■概況
依然として強い、週末の企業決算(特にJPモルガン(JPM))やM&Aのニュースが相場を後押しした格好だ。週間でダウは若干のマイナスだったが他の主要指数はプラスを保った。昨年のクリスマスイブから16週間経過したがダウはその間12週で上昇、S&P500とナスダック総合は14週、そしてナスダック100は15週間も上昇している。この間、昨年秋の高値に一段と近づきS&P500だと高値(9月20日)まであと0.8%。同じくダウ(10月3日)で1.6%、ナスダック総合(8月29日)は1.6%そしてナスダック100(8月29日)だとあと0.4%だ。ちなみにS&P500は配当込のトータルリターンなら史上最高を更新したようだ。

■五月に売ってどこかに行け?
四月も後半に入り「五月に売ってどこかに行け」が視界に入ってきた。実際に5月、6月のパフォーマンスは良くない。手元の資料でも過去20年だとダウの5月の平均上昇率は-0.08%で上昇確率55%、6月はもっと悪くそれぞれ‐0.99%、35%だ。過去50年、100年でもこの傾向は変わらない。昨年末からの素晴らしいパフォーマンスを受けてここは一旦ポジションを減らして次のうねりを待つのが日本人投資家の定石か?私が尊敬している相場の「名人」も今年は十分稼いだのでそうしたと。

■私はどこにも行かない!
頭の中は米国株式投資仕様だから、というとカッコいいが平たく言うと「欲の皮が突っ張っている」ので持ち続ける!これまでも相場格言や季節性を信じて取引することはなかった。だからというわけではないが、しこたまやられたこともあった。しかし今年のように望外なパフォーマンスを享受できる年もある。そして5月になったら必ず相場が下がるわけではない。昨年も9月までは随分よかった。通年では確かに相場のうねりがある。しかしその“うねり”や“突風”がいつ来るのかは私には分からない。相場の勘所をとらえる何かが致命的に不足しているのだろうと自覚している。一方でどんな暴風雨が来ても米国株式にロングのポジションを維持する意志は強いと思う。もっとも人はそれを“愚鈍”と呼ぶかもしれない。米国株式は何倍にもなるけど最悪半値では止まってきた、そしてこれまでは必ず戻ってきた、その実績を信じるからだ。

■今週の記事から
カバーは【CVSヘルス】。ドラッグストアチェーンの大手CVSヘルス(CVS)の株価は4年前の100ドルが現在は53ドル。既存部門が逆風にさらされる中新たな試みで業績回復を目指す、その取り組みを紹介している。日本株では「あなたがよく知っている銘柄を買え」と教えられたかもしれない、米国人にとってはこの銘柄がまさに代表格だろう。でも過去4年で半値だ、ここから買えるのか?一言腐そう。「良く知っている銘柄を買えば儲かる」は我々素人には当てはまらない。

2番【石油銘柄】は石油大手シェブロン(CVX)によるアナダルコ・ペトロリアム(APC)の買収だ。日本人投資家に縁遠く感じる銘柄ではないか?私もいままで何度か石油株を売り買いしたがどんな要因で株価が動くのか分からないので面白いと思ったことはない。

3番【IPO】はピンタレスト(PINS)だ。高成長事業を展開し黒字化に近づいている。さらに公募価格は低く設定されるようだと好意的な評価だ。私は、費用対効果で割に合わないので、IPOの飛び乗り飛び降りはやっていない。

4番の【米国株式市場】後半はディズニーのコンテンツ配信事業。この配信サービスの詳細発表をうけて株価は130.06ドル(+11.54%)と史上最高値を更新した。昨年2018年4月中旬にネットフリックス(NFLX)の急追で一時時価総額が逆転されたことを思い出した。当時の時価総額はどちらも約1520億ドル(約17兆円)。直近でディズニーは2338億ドル(26兆円)でネットフリックス(NFLX)は当時と同じくらい。どちらも巨大企業だが食うか食われるかの熾烈な争いが米国株式の醍醐味だ。

■証券マン復帰
さて、ここで爆弾宣言。私はこの4月から証券マンに復帰した。といっても外務員登録に必要な導入研修を修了したところで本格的な活動はこれから。なぜにいまさら証券マン?日本人投資家にいよいよ本格的に米国株式を勧めたいから。これ本気だ「選手生命を賭ける!」昔もそう言って自分を鼓舞してきた。ありがとうアメリカ株式。

『バロンズ拾い読み』編集人 川田重信