■概況

主要指数は小幅に下落した(除くラッセル2000)。これで6月、第二四半期そして年の前半が終了した。6月のダウは+7.19%で6月としては1938年(+24.26%)以来の歴史的な出来事だ。またS&P500の6月は+6.89%の大幅上昇で同じく6月としては1955年(年間で+41.03%、月間+8.43%)以来の高い上昇率だ、ちなみに4月は+3.93%で5月は-6.58%だった。S&P500の2Qは変動が激しかったが結果的には+3.79%で1Qの+13.08%と合わせて年の前半は+17.35%、これも1997年以来の高水準で記録ずくめともいえる。

 

■今週の記事

  1. 新規株式公開【IPO】
  2. 買収で脱ヒュミラ依存を図るアッヴィ【アッヴィ】
  3. 目標株価は重要か【目標株価】
  4. 6月としては1955年以来の上昇率【米国株式市場】
  5. 今後10年【インタビュー】
  6. 好調だった上半期【コラム】
  7. CIO調査から占う投資機会【ハイテク】
  8. 利下げは逆効果か【利下げと株価】
  9. 配当株【インカム投資】
  10. 今週の予定【経済関連スケジュール】

■注目記事

カバーは【IPO】、今年のIPOブームを20年前のITバブル期のブーム再来と見る向きもあるがそれは表層的で今回は違う、今回はなにがどう違うのか。直近IPO銘柄と今後の候補銘柄をふんだんに紹介している。

 

2番【アッヴィ】関節リウマチのヒュミラを“現金製造機”とするアッヴィ(ABBV)はしわ取りの美容治療「ボトックス」を製造するアラガン(AGN)の買収を発表。この買収の行方を占うと同時に直近の大型買収を事例にして今回の買収の難しさを指摘。

 

3番【目標株価】、セルサイド(証券会社)アナリストの推奨銘柄には「買い」の格付けながら目標株価が現在株価を下回っている銘柄があり、S&P500構成銘柄中28銘柄がそれに該当する。投資結果に責任を持つ立場の者なら証券会社の目標株価を盲目的に信じている人はいない。ではあの目標株価とはなにか?

 

4番【米国株式市場】の後半で、FANNGよりWPPCKのほうがパフォーマンス良好だと。WPPCKとはたばこを除く生活必需品関連銘柄の大手5社でウォルマート(WMT)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、ペプシコ(PEP)、コストコ・ホールセール(COST)、コカ・コーラ(KO)。

 

9番の【インカム投資】、S&P500銘柄中25年以上連続で増配する銘柄で構成する配当貴族指数に関する記事。立派な指数でそのETF(NOBL)も魅力的に違いない。しかし現実はS&P500指数に少しずつ負けていく(と信じている)し実際にそうなっている。なぜか?記事の中に答えはないが、難しく考え出した指数は長期ではシンプルな時価総額ウエートにはかなわない、と私は思っている。その理由?一番正直な企業の実力は時価総額に現れているから。

 

■出戻り証券マンの独り言:

①エイチエス証券のセミナーで応募者殺到(?)

7月10日の横浜を皮切りに全国5か所で講演予定だが、参加希望が当初より大幅に増え講演回数を増やしたり(大阪)、収容人数を増やす予定、有難いことだ。

 

②『バロンズ拾い読み』紹介メモ

いま『バロンズ拾い読み』の読みこなしガイドを作成中で近々時事通信社のウエブサイトで公開予定。その中にBarron’sの読者の属性紹介があるので面白い数字を幾つか紹介。「発行部数は54万部(紙媒体とデジタル版の合計、ちなみに日経ヴェリタスは6万部)。主な読者層は機関投資家と個人投資家、個人に限れば個人所得は平均で32万ドル超の3,500万円、世帯当たりの純資産は平均400万ドル超で約4.4億円、保有有価証券の平均は362万ドル、約4億円。購読時間は週当たり2時間9分」。

 

4~5年前にも同様の企画があり、その時の純資産や保有有価証券の金額からは4割近く増えている。富裕層の資産のほとんどが有価証券なので増加分の大半は株価上昇と推測できる。こりゃ格差が拡大するはずだ。ところで今週の日経ヴェリタス見たが米株関連の記事は偏向甚だしいし正直しょぼい!日本の投資家は可哀そう。

 

③直近、6月24日のお告げ”

4月15日:6月第二週以降は踊り場で6月24が7月のサマーラリーに向けての買い場

5月27日:7月中旬は中だるみで7月末から8月にかけて堅調

6月10日:7月19日以降中だるみでその後堅調も8月7日から下降、8月15日が底値

6月19日:8月7日から持ち合いに転じ8月15日まで底値形成、そこから買い場到来。

で、直近(6月24日)のレターでは

「(NYダウは)ここ数日(6月26 日前後)で日柄調整完了し底値潮目。その後サマーラリー の発生の可能性、7月19日過ぎまでは堅調な相場となろう。」

お告げはダウで語っているが、主要指数は確かに26日を境に反騰している。この間、大阪発で米中からも好材料が出ているし、いまのいまトランプ大統領が金正恩と面会するために板門店にいる。今後3週間はラリーなのか?ありがとうアメリカ株式

 

『バロンズ拾い読み』編集人 川田重信