■概況                  

主要三指数(ダウ、S&P500、ナスダック総合)は水曜に史上最高値をつけた、金曜も雇用統計で一旦売られたが相場は崩れなかった。S&P500は昨年1月26日(2872)、9月20日(2930)そして今年は4月30日(2946)に新値をつけるもその後跳ね返されている。今回は7月3日に2995を付けたところ。そろそろレンジから抜け出る時期だろうか?その場合、金利は7月31日のFOMCがカギで企業業績は第2四半期の決算がそろそろ出始める。現時点では前年同期比横ばいで第3四半期にも同じくゼロ成長。ただし第4四半期はプラスになるとのことだが、あてにならない。

■今週の記事

  1. 投資家にとってマイナス【ファンド業界】
  2. 割安な11銘柄【バリュー銘柄】
  3. 米中首脳会談を受けて史上最高値を更新【米国株式市場】
  4. 米中対立の長期化に身構える【中国株】
  5. 年金危機と気候変動の共通点【インタビュー】
  6. 知られざる有望ファンド【ミューチュアルファンド】
  7. 不人気な民主党の政策【コラム】
  8. ショッピファイ【ハイテク】
  9. 「ラジオシャック」銘柄に要注意【株式市場展望】
  10. 今週の予定【経済関連スケジュール】

 ■注目記事

カバーは【ファンド業界】。あるファンドの成績がいかに良くても「ワイヤハウス」と呼ばれるフルサービスの証券会社のプラットフォームに掲載され、証券マンやFAを通じて投資家の投資対象になるのは相当大変だ。というのも、これら大手のプラットフォームに掲載されるには「レベニュー・シェア」(ファンド会社から証券会社への収入分配)が要求される、その場合余裕がある大手のファンド会社が中小に比べて有利だ。結果的に大手運用会社上位10社でファンド総額の3分の2を占めるに至っている。

2番【バリュー銘柄】では11の割安な優良銘柄を紹介。主な銘柄はデルタ航空(DAL)、ゴールドマン・サックス(GS)、ファッションブランドのPVH(PVH)、旧社名コーチのタペストリー(TPR)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)、重機リース大手のユナイテッド・レンタルズ(URI)、米国最大の住宅メーカーのレナー(LEN)、食料スーパーのクローガー(KR)、CVSヘルス(CVS)、大手放送局のCBS(CBS)。

5番【インタビュー】ではブラックロックの資産運用の株式アクティブ運用部門の責任者。

「Q:アクティブ投資は死んだのでは?

A:とんでもない。パッシブ投資などはそもそも存在しない。インデックスを買うとか、どのインデックスを買うかといった選択はアクティブな意思決定だ」

8番【ハイテク】「年率80%で成長を続けるECサイト構築サービス企業、ショッピファイ(SHOP)の事業機会は大きい。中国以外の世界のオンライン売上高(2018年は1兆4000億ドル)は2022年まで年率12%で成長する見込み。中国を除いた世界の小売市場に占める電子商取引の割合はまだ8%にすぎない。」

10番【経済関連スケジュール】間もなく始まる第2四半期決算について。「予想は前年同期比横ばいながら結果的には2.6%増となる可能性」

■出戻り証券マンの独り言:

①エイチ・エス証券とマネックス証券でセミナー、そして日経CNBCに出演

いよいよ今週からエイチ・エス証券のセミナー「米国株式を使った資産形成術」が始まる。10日(水)横浜を皮切りに翌11日(木)は東証会館が続く。それとは別に10日夜にはマネックス証券でのオンラインセミナーの第3夜に「ありがとう米国株!バロンズ拾い読み編集人の川田氏が実践する米国ETF資産形成術」。さらに今週火曜の朝は日経CNBCの「米国株、国際分散投資の掟」に出演。

さて、マネックスは米国株式の最低売買手数料を従来の5ドルから0.1ドルに引き下げる。為替手数料も半年間は無料とのこと。こうなると米国の投資家と条件はまったく同じ、他のネット証券も追随してもっと米国株式投資が身近になれば資産形成には明らかなプラスだ、いよいよ楽しみな時代になって来た「ありがとうマネックス!」。

③社会人になったらまずS&P500

NY在住で投資の世界で大成功している日本人女性と長年の知りあいだ。彼女は美術品蒐集やフィランソロピスト(篤志家)としても有名。その彼女に社会人1年目のウチの娘がNYで面会した時のアドバイス「すぐに給料の中からS&P500を買い始めなさい」。運用ビジネスの一線からは退いた自己運用の柱はやはりS&P500のようだ。その一方で、IPOで高騰した代替肉のビヨンド・ミート(BYND)でも儲けたと茶目っ気たっぷり。バフェットも彼女も投資の成功者は異口同音に「S&P500」と。ここれでもやはりS&P500に「ありがとう」だ。

③直近、78日のお告げ”

6月19日:8月7日から持ち合いに転じ8月15日まで底値形成、そこから買い場到来。

6月24日:「(ダウは)6月26 日前後で日柄調整完了、その後7月19日過ぎまでは堅調

7月1日:基本は6/19と同じ。9月7日(土)を境に買場到来。

7月8日(直近):7/1と同じ。8月末高。 9月に入ると保ち合い、3指数は9月7日ころに潮目(買い場)形成

 

お告げ通りにラリーが3週続くなら19日頃まで右肩あがりか?メディアに「米株買わなくてよかったね!」が刷り込まれている日本人には「シンジラレェナイ」?ありがとうアメリカ株式

 

『バロンズ拾い読み』編集人 川田重信