■概況
3週続伸。S&P500指数は+1%の3007.39、ダウは+1.6%、ナスダック総合は+0.9%。ダウは8日続伸、これは昨年5月以来で最長。苦戦していた小型株指数のラッセル2000指数は4.9%上昇。また出遅れのバリューが2.4%上昇した一方グロースは0.5%下落。

これで主要指数は7月26日(ダウは7月15日)に付けた史上最高値まで-0.5%(ダウ)~-1.8%(ナスダック総合)。(付表②、③)

米国債の利回りが大幅上昇した。10年債(1.901%)と2年国債(1.804%)は6週ぶり(7月末ごろ)の水準。

■『バロンズ拾い読み』目次
1. 巻き返しに期待【タペストリー】
2. 株式市場の変調は景気後退の先駆けなのか【米国株式市場】
3. アドバイザーの戦略【アドバイザー】
4. 有力投資顧問業者に聞く【投資顧問業】
5. 成長が早過ぎる?【投資顧問業界の近況】
6. アップルのサービス事業の行方【ハイテク】
7. 米中貿易摩擦は解消するか【インタビュー】
8. 中央銀行は経済への影響力を失ったのか【コラム】
9. バリュー株がモメンタム株のお株を奪う【株式市場展望】
10. 今週の予定【経済関連スケジュール】

■今週の特集企画
3番【アドバイザー】、4番【投資顧問業】、5番【投資顧問業の近況】
日本でも注目を集めている独立金融アドバイザーの特集。Barron’sにある関連記事をすべて拾ったのでこの点で日米間に情報格差はない。とにかくビジネスとして随分繁盛している。米国の一般人の生活設計に必要不可欠なサービス形態として広く認知されているからだろう。

ところで、タイミングよくこの土曜の日経夕刊一面にも「マネー指南役、自由な立場で 「独立系」運用助言 預かり資産、3年で倍」といった見出しが躍った。そしてIFA(独立系金融アドバイザー)法人大手10社の預かり資産合計は約3500億円とあった。弊誌の記事や5番の付表を見てもらえば、この分野の事業スケールや投資環境、文化、サービスへの社会的な要請や必要性の点で日米間に埋めがたい差があることを実感するだろう。

ただし米国でこうまでこのビジネスが隆盛を極めている根底には「米国株式が100年で年率複利10%近いリターンを提供」していることを繰り返し指摘しておきたい。市場への信頼に加え、この実績と期待があるから家計の資金を市場に流入する。そしてそれを仲介する事業が社会的に存在を認められている。

つまり日本人の投資対象が日本や新興国そして米国以外の先進国に偏っているとすればどんなに頑張っても投資リターンは米国以下だ。そうなると顧客の満足度は不十分で、証券会社もIFAビジネスも事業モデルとして元々無理がある。これ以上はしつこく聞こえるだろうから後は弊誌で。個人投資家のみならず、証券マンにじっくり読んで欲しい特集だ。

ついでに憎まれ口
日経ヴェリタスの10面「波乱の夏、ツワモノの戦いは」に本当に醜い。個人投資家が「かぶとーきょう」、「www9945」、「虫取り小僧」といったハンドルネームで登場する。仮名?ということは内容の真偽、正確性は保証しない?じゃあ、記事のメッセージは?すべてが醜い。日本の個人投資家可哀そう!これ(読まなくてもいいけど)と弊誌を同じジャンルの投資週刊誌で括っちゃいけないと思う。(オレ、もう日本の投資コミュニティーに忖度無し!)

個別銘柄
1番【タペストリー】復活のカギはケイト・スペードの業績回復
コーチ、ケイト・スペード、スチュアート・ワイツマンといったブランドを保有する持ち株会社のタペストリーは、ハズレ株として際立っている。同社の株価は2019年に25%下落し、最近では25.5ドル。

6番【アップル】Apple TV+の月額4.99ドルは割高でオリジナルコンテンツ拡充が鬼門
月額料金は安いが番組数は貧弱

バリュー株復活関連
2番【米国株式市場】前半にカバレッジ
8番【コラム】後半に「■バリュー株の復活」
9番【株式市場展望】前半「■好調なバリュー株」
10番【経済スケジュール】コラム欄にも

■出戻り証券マンの独り言:
①「潮目ファインダー」応用した運用手法をチラ見せ(付表④)
折に触れ自分の運用手法や成績をチラ見せしている。ちなみに付表④は先日のマネックスのオンラインセミナー(*)で紹介した私が“ETF+個別銘柄少々”に辿り着くまでの変遷のスライドだ。いろいろやったけど、私の実力では個別銘柄でS&P500に勝つのは難しかった。そしてナスダック100を上回るのはさらに困難。そして数年前に辿りついたのが「基本はナスダック100のETFに個別銘柄を幾つか」

これでこれまで何とか乗り切って来た。ただしこの手法は市場の荒波をザンブリかぶる。結果的に結構高いリターンを実現してきたけど、下振れしたときの精神的ダメージが甚大だ。それでリターンの質を高めたかった。この場合下値リスクをコントロールするにはいろいろなヘッジ手法があるが、一番単純で効果的なのはタイミングを見計らってキャッシュ比率を増減する手法だ。しかしそのタイミングを計る力が自分にはない(過去に何度も失敗)と自覚している。

(*)「マネックス証券【臨時開催】今こそ、米国株投資を始めてみませんか?「ありがとう米国株!バロンズ拾い読み編集人の川田氏が実践する米国ETF資産形成術」」2019年7月10日(水)20時~21時 
このURLの42分頃から https://www.youtube.com/watch?v=-Ai4xtmgjZI&t=586s

そんな折に、悩みを聞いた、お告げの本舗の店主がいろいろ知恵を授けてくれる。そこで運用の一部に変化をつけてみようと決心し(人体)実験を開始した。

① ナスダック100と金(ゴールド)の比率を76:24に保つ。
長期で下方リスクを制御しながらリターンも狙えるらしい。下記の付表⑤で、ナスダック100ではないが「ダウと金」でのシミュレーションが見つかった。個人的に金の効用には半信半疑だがとにかくスタートした。最近これと類似の手法は時々見かける。

② ナスダック100のETFとキャッシュの配分をアルゴリズムで調整
一定のアルゴリズムに基づいて日々のキャッシュ比率を調節する手法。エクイティのポジションは最小5%で最大は120%、平均で75%程度らしい。この手法でナスダック100をビートできれば夜もゆっくり眠れるだろう。ただし実際はトレーディングが本業の仕事にどの程度影響を与えるのか?

2001年からのシミュレーション結果は付表⑥。ご存じにようにナスダックを含め主要指数は2000年3月から2002年秋まで下降局面。その場合でもこのヘッジ運用だと下振れが少なかった。ただし過去10年は年率17.88%の高率だったのでフルに投資してほっとくのが最高だった。この手法でリターンの質が高まるのか、これも実験開始だ。

他にもリスク・リターンの効率アップの手法は幾つか候補があり、それらに積極的に挑戦するつもり。

⑤お告げ:S&P500指数(付表①)
8/26のお告げ
9月最初は保ち合い、3指数は9月9日前後に潮目(買い場)9月20日まで堅調。9月末にかけて(買い疲れで)保ち合い。
10月:日柄調整、複数の潮目 、 10月 28 日頃 の 底値潮目 を起点 に 11 月 初旬にかけて上昇。
長期見通し:11月7日頃まで上昇、11月19 – 22日までに押し目を形成し反転、12月1日まで堅調な上げ、12月中旬まで続く。上げの中心はダウ、NASDAQとなりそう。

9月3日
3指数は9月5日前後に買い場、9月20日まで堅調、9月末まで調整または保ち合い
10月は日柄調整、複数の潮目、10月28、29日頃の底値潮目を起点に11月初旬にかけて上昇。

長期見通し:11月7日頃まで上昇、11月19 – 22日までに押し目を形成し反転、12月1日まで堅調な上げ、12月中旬まで続くも、その後は中旬波乱、月末回復。

直近9月9日(月)
3指数は11日前後にやや調整し9月20日まで堅調に推移。しかしながら、 9 月末にかけて(今までの株価上昇にもやや疲れが見え始め)調整または 保ち合う。10月に入ると方向感を失うが、日柄調整を経て 複数の潮目での押し目買いとなり、特に10月28日29日頃の底値潮目を起点に11月初旬にかけて史上最高値をトライし上昇か。
(長期見通し:10月28日から11月7日頃まで上昇、11月13日22日までに押し目を形成しその後反転へ。12月1日まで堅調な上げとなるも、12月13日ころにかけてやや調整後に、12月19日に底値潮目を形成し、その後上昇軌道に復帰し12月末高へ。

“鬼(『バロンズ拾い読み』)に金棒(お告げ)”
“金棒”の的中率はすごい!私自身が判断しているわけではないので、これは自画自賛にはあたらないはずだ。もちろん全てが当たるわけではない。例えば直近予測の「11日前後にやや調整し」はその通りにならなかった(前日10日はほぼフラットだったので半分当たり?)。

それでも8月15日からの上昇やその後のもたつき、そして9月5日(実際は4日)からの上げ潮をこうまで的確に予測できるものなのか?お告げによれば今週までは上昇モードを維持だ。

ところで週の前半にも最新の“お告げ”が出る予定なのでウエブサイト上でフォローする!ありがとうアメリカ株式

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『バロンズ拾い読み』編集人 川田重信

 投資手法の情報共有ミーティング
一緒に資産形成を考えたい、私の運用手法を知りたい方?連絡頂ければ勉強会することも検討します。私が投資家として優れているとは思いませんが、米国株式と正しく付き合えばそれなりの実績は残せます。これを意志ある方と情報共有したいということです。その場合、数字に基づいた投資実績が手元にある方を想定しています。

ご興味ある方はブログのお問合せフォームにその旨を連絡ください。
ただし当方、性格的に極端に打たれ弱いので

*冷やかし(あまりにも少額資金しかない方=額に汗して働くべき人)
*高学歴者にありがちな「自己知識のひけらかし」や「難解な専門用語を羅列」するのに投資実績が数字で残っていない。
*「(無意識、無自覚な)マウンティング」
*「(早い話)暇人の暇つぶし」
そして日本人男性に多い
*「儲かった時だけ覚えている健忘症的投資自慢」

などには付き合いませんので、よろしくお願いします。

付表①

付表② S&P500、小型株指数のラッセル2000、ナスダック100の過去1年のチャート

付表③

付表④私がETFに辿り着くまで
今年7月10日のマネックス証券オンラインセミナーの資料から
運用を個別銘柄でスタート、ただし行きつく先はETF+個別銘柄少々

付表⑤ ダウと金のETFを7対3
ドル建てのダウと金を7:3の比率で合成するとシャープレシオが大幅向上

付表⑥ ナスダック100のヘッジ運用