■概況
急落で終えた先々週末の反動か?週間では大きく反発した。値動きは荒くS&P500は2.8%高の2926.46、ダウは3.0%、ナスダック総合は2.7%上がった。(付表②)これで8月も終了、7月26日に主要指数は史上最高値を付けたが8月は大幅下落から始まった。大統領やメディアの報道で相場が振られ上下動の激しい月だったが、月初に下げてからは結果的にレンジ内の動きだった。

月間ではS&P500が1.8%、ダウは1.7%、そしてナスダック総合は2.6%の下落。9月は一年で最もパフォーマンスが悪い。昨年はS&P500が9月20日に史上最高値(2931)を付けてそれから3か月、率にして19.8%下がった。8月の下落は市場が景気後退を織り込んだとの見方もあるがこれで終わったと言い切れる人は少ないはず。(付表③、⑤)

■『バロンズ拾い読み』目次
1.医薬品のフロンティア【mRNA医薬品】
2.小幅上昇予想【予想調査】
3.貿易戦争の懸念が落ち着いて上昇したが月間では下落【米国株式市場】
4.決算発表【小売業】
5.人こそ勝利の方程式【MFAM】
6.ビデオゲーム銘柄【ハイテク】
7.相場下落対策にETF【上場投資信託】
8.割れた卵は元に戻るか【企業再統合】
9.狙い先【インカム投資】
10.今週の予定【経済関連スケジュール】

■今週の記事
①カバー【mRNA医薬品】
「mRNA(メッセンジャーリボ核酸)医薬品は、タンパク質の欠如による疾患を治療するという点で、遺伝子治療と競合するだけではない。長年その地位を確立してきたワクチン産業に挑戦し、がん患者に新たな選択肢を提供する可能性」。銘柄はトランスレート・バイオ(TBIO)とモデルナ(MRNA)。

②相場全体
2番【予想調査】ストラテジスト5名の年末までの相場想定
こういう企画は強気と弱気をバランスよく並べているのが特徴。所属は①年金基金のヌビーン、②独立系からヤルデニ、③運用会社ステートストリート、④RBCキャピタルはカナダの証券会社で、あとは⑤JPモルガン。

例年12月は10人登場の大型企画だが、その時のメンバーで今回登場は①、②、⑤。①と⑤は目標株価を切り下げている。ヤルデニが一番楽観的でS&P500の予想値は3100(直近2926)。有望セクターも列挙しているが個人投資家には意味がない。自分の頭を整理する程度でちょうどいい。(付表④)

3番【米国株式市場】景気後退と大統領再選
1968年のニクソン大統領就任以来、大統領は9人。再選に向けた選挙中に景気後退に陥ったのは2例。1980年のカーター大統領の時はイラン革命時の原油高騰で1992年のブッシュ大統領(父)がクリントンに敗れたのはイラン・イラク戦争による景気減速。

ここで思い出すのが、”It’s the economy, stupid”(「経済こそが重要なのだ、わかっちゃないね!」)。1992年当時、冷戦終結や湾岸戦争での勝利で、挑戦者クリントンが現職のブッシュに勝つことは難しい。ただし景気悪化でも経済に取り組まないブッシュに対しクリントン陣営がこの言い回しで選挙戦に勢いが出た。

米国ではそれほど経済が大事。なので経済で実績のあるトランプ再選か?それとも選挙民は「衣食足りて礼節を知る」人に投票するだろうか?私?米国はどこまでも経済だと思う。それに民主党の顔ぶれは面白みに欠け“自助努力”を尊重する米国らしくない。

③個別銘柄
4番【小売業】■勝ち組と負け組の二極化
負け組:
家電量販大手のベスト・バイ(BBY)
貴金属・宝飾品大手のティファニー(TIF)、
化粧品小売りチェーンのアルタ・ビューティー(ULTA)

勝ち組:
若年層をターゲットとしたディスカウントチェーンのファイブ・ビロー(FIVE)
ダラー・ジェネラル(DG)
衣料小売りのバーリントン・ストアーズ(BURL)
ディスカウントチェーン大手のダラー・ツリー(DLTR)

6番【ハイテク】ビデオゲームのアクティビジョン・ブリザード(ATVI)
10番【経済スケジュール】フィットネスサービス企業、ペロトン・インタラクティブのIPO

■出戻り証券マンの独り言:
①お告げ=「潮目ファインダー」の米国個別銘柄編を準備中。
“お告げ”は「潮目ファインダー」という株価トレンド転換点予測のアルゴリズムサービスに私が勝手に命名したものだ。直近このアルゴリズムを使って米国の個別銘柄のトレンド予測を作成している。お告げ本舗の店主の計らいで少しだけ紹介するが銘柄はアップルだ。

②アップル(AAPL)の今後の株価トレンド転換点
年初から8月までの相場に対し、年初と今年3月時点でどう予測していたか?「潮目スコアー」が示す転換点を株価チャートにプロットした。結構な的中率ではないか?(付表⑥)

それでは今後3か月間はどうか?
「9月3日頃に目先の高値を付けて調整があっても軽微に終わる。その後の、9月18日の底値潮目は、絶好の買い場になり、10月11日ころまで堅調に推移。その後10月17日頃に買い場である底値潮目を形成しよう」(付表⑥、⑦)

③お告げ:S&P500指数
7月31日:8月初旬のNASDAQ100 の動きは、やや調整が大きくなる可能性。
ダウ&SP500は7月末から8月初旬にかけて短期間(2~3日)戻るが8月7日より保ち合い/調整。8月15日前後に底値潮目も形成、その後8月末高。

直近(8/26)のお告げ(付表①)
9月最初は保ち合い、3指数は9月9日前後に潮目(買い場)9月20日まで堅調。9月末にかけて(買い疲れで)保ち合い。
10月:日柄調整、複数の潮目 、 10月 28 日頃 の 底値潮目 を起点 に 11 月 初旬にかけて上昇。
長期見通し:11月7日頃まで上昇、11月19 – 22日までに押し目を形成し反転、12月1日まで堅調な上げ、12月中旬まで続く。上げの中心はダウ、NASDAQとなりそう。

お告げ凄い、結果的に大当たり!「8月15日を境に月内は高い。」これは7月末までの“予言”通り!そして先々週末急落の後、週明け月曜午前中に店主から「ここから切り返す!」と連絡があった。なぜそうなのかは分からないが、アルゴリズムがそう告げているとんこと。お告げに従えば今週の相場は一服だがその後は高い。ありがとうアメリカ株式

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『バロンズ拾い読み』編集人 川田重信

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付表①

付表②

付表③

付表④

付表⑤

付表⑥ アップル:年初から8月10日までの「潮目ファインダー」の実績

付表⑦ アップル8月下旬から12月初旬までの「潮目ファインダー」予測