*カリナ・ファンク氏は、同僚のデービッド・パウエル氏とともにブラウン・アドバイザリー・サステナブル・グロース・ファンド(BIAWX)を2012年の設定以来運用している。過去5年間のリターンの年率平均は16.7%(S&P500指数は11.8%)。

Q:ファンドには35銘柄しかない。基準を満たす企業は多くないようだが。
A:長期的で大規模な成長けん引要素に目を向けている。例えば、中産階級の人口増加、清潔な水の入手方法、データセンターの電源や冷却方法などがある。データセンターの電力消費は多く、データやネットワーク化はますます増えるため、大きな投資機会となっている。

Q:それらは長期的な問題で、株価は日々のニュースで変動が大きい。どの程度の期間を適用しているか?
A:常に各銘柄固有の読み違えは起こり得る。第1四半期に最高のパフォーマンスを上げた銘柄の一つは水処理製品や医療機器の製造を手掛けるダナハー(DHR)。複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)のライフサイエンス事業を利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)の17倍で買収したが、これはバイオ医薬企業としては魅力的な価格。買収発表後にダナハーのバリュエーションは上昇した。

Q:ダナハー以外に選好する銘柄は?
A:第4四半期にプロセス最適化ソフトウエアを手掛けるアスペン・テクノロジー(AZPN)に投資。プロセス最適化で効率性を高め、予測的診断により、故障が起きそうな部品やフィルターの事前交換ができるようにする。粗利益率や営業利益率は高く、フリーキャッシュフローが豊富で増加。サブスクリプション型事業は更新率が高く、売上高の見通しがはっきり。継続的な製品革新によって、増収率は1桁後半に高まりつつある。バリュエーションは再度高くなってしまったが、2022年までの上昇余地は30%あるとみている。

Q:食品・飲料用の容器メーカーのボール(BLL)についてはどうか?
A:技術革新やアルミニウムのリサイクルなどがポジティブ。ボールは安定的に1桁半ばの増収率、1桁後半のEBITDA成長率、10%台前半の1株当たり利益(EPS)成長率を維持。株価は割安ではないが、フリーキャッシュフロー利回り6%、株価収益率(PER)18倍は妥当な水準。今後3年の上昇余地は25%とみている。さらに、着実な増収・増益の実績から、グロースのポートフォリオの中のディフェンシブな銘柄となり得る。

 

2019年4月15日号『バロンズ拾い読み』より
5. This ESG Investor Likes Danaher and Ball Corp ESG投資家の銘柄 【インタビュー】
ESG投資家はフェイスブックよりも、ダナハーやボールを選好