■今年の上昇率はたかだか+3~4%だったんじゃあ?贅沢は言わないこと

相場がさえない。年初から2月19日の史上最高値までS&P500指数は4.81%、ナスダック100は11.29%上昇した。その後の急落で、26日時点で高値から各々8%、8.7%下落している。東京時間に入っても下げは止まらずそこからさらに1%程度売られている(27日(木)午後時点)。さて、これは異常事態か。

実は、これくらいの急落はこれまで何度も経験している。直近では2018年1~2月だ(但し、その年の暮れの下落はもっと強烈だったが)。2018年は1月26日までにS&P500は+7.45%、ナスダック100は+9.8%上昇していたが、米中貿易協議の悪化でそこから急落し、2月8日と4月2日の2回ほど大きく下げ、年初来で3%以上のマイナス圏に突っ込んだ。

日米問わず株は上がる時には「ジリジリ」で、下がる時には「つるべ落とし」だ。ポジションを持っているとイライラ、ウツウツ、そしてモヤモヤする。今もモニタでナスダック100の先物のうごきを見ているが、チラ見するたびに下げている。こういう時には家に帰ってもスマホでチェックしてしまう。これが体に良くない。寝床でスマホを見るのは厳禁!と自分を諫めている。

これが相場で、昨年と年初の一本調子の上げこそが「異常」だったのだ。いつかこういう波乱が来ることは身をもって知っている。でも売れなかった。「だから売っとけばよかったのに」とはいつもの家人の忠告だが聞いたことはない。

■昨年12月のストラテジスト予想から 

ところで、昨年12月上旬に「バロンズ・ダイジェスト」(当時は『バロンズ拾い読み』)で2020年のストラテジストの見通しを発表した時には、今年はせいぜい3%も上がれば御の字!だったはず(後掲)。私自身もその時には「2020年はチャラで結構」と自分に言い聞かせていたのに、年初の上げでまた「目」が「$マーク」になっていたようだ。

こんな時の自分への問いかけはこんな具合だ。「ここから売るの?」「売ったらもう買えないよ」「年初の上げ?あれは画餅だった、なかったことにしよう」。こういう問答を繰り返す。

で、ここから?私は売りません!先週までの高騰は想定以上のペースだった、この下げはまた買い場を提供してくれる。これくらいに思っておけばいいのでは?

20181月~2月:S&P500指数、ナスダック100(指数値、日時変化率、年初来)

(参考)20191222日号「ありがとう アメリカ株式」から 

2019年12月15日号の『バロンズ・ダイジェスト』に、年末恒例の「ストラテジストによるマーケット予想」が掲載された。

当時(2019年12月13日)のS&P500指数は3168。ストラテジストの2020年末のS&P500指数の予想は3000~3500とやや幅があり平均は3300だ。30%近い今年の株価上昇を踏まえた上で来年も引き続き3~4%程度の上昇を予想している。

3168の3%=3263、+5%=3326、+10%=3484

ストラテジストによる2020年予想(概要)